WAPOR会長からの手紙(2023年4月)

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Note: This document was translated from English to Japanese by Tadahiko Maeda. In case of any discrepancy or inconsistency between the English version and any other translation, the English version shall always prevail.

注:この文書は,Tadahiko Maedaによって英語から日本語に翻訳されたものです。英語版とその他の翻訳との間に矛盾や不一致がある場合,常に英語版が優先されるものとします。

राबर्ट चुंग, WAPOR अध्यक्ष

この手紙を書いているとき,私が就任してからちょうど100日が経過しています。会員への最初の手紙では,WAPORの75年の歴史からさらに発展させるという大きな責任を私に託してくれたことに感謝しました。私は全力を尽くすと誓い,そして就任後100日間は,相談と地固めのために使いました。人類の知識は指数関数的に進歩します。我々が過去75年間に達成したことを,次の7.5年間で倍増させることができればと思います!

私は我々が掲げる3つの核心的な価値(three core values),すなわち「自由(Liberty)」「品質(Quality)」「人間性(Humanity)」の重要性については,繰り返し説明するつもりはありません。私は,地理的,民族的,文化的,認識論的,組織的な境界を破る我々の必要性から始めることにしましょう。この方向への小さな一歩が,私たちのコミュニティにおける多言語主義の推進です。3月1日,WAPORのウェブサイトは,コストと利益を評価した上で,評議会の仲間の支援を得て,自動翻訳プラグインを導入し,多言語化の道を歩み始めました。今やウェブサイトの全てのメッセージは,1クリックするだけで133もの世界の言語で読むことができます。ぜひお試しください!

私たちは今,ステップ2に進みます。このオープンレターでは,WAPORファミリーからボランティアの翻訳者を募り,私たちの重要な文書を手作業で,つまりより適切に,事情が許す限り多くの言語に翻訳していただきたいと考えています。ご協力いただけるWAPOR会員の方がいらっしゃいましたら,できるだけ早く私にご連絡ください。WAPORは,このような取り組みに対して,適切な謝辞を入れると共に今後検討する何らかの感謝の印を提供するつもりです。私たちは,WAPORの憲章,職業倫理と実践の規範,世論調査の公表の自由に関する報告書,ニュースレター,お知らせ,および各国代表が作成する将来の国別報告書の翻訳を増やしたいと考えています。

言語と文化の壁を破ること以外に,この3ヶ月間,組織の障壁が何であるかを特定することにかなりの努力が払われました。私たちは(実は昨年から)我々の憲章を研究しており,今年9月にザルツブルクで開催される年次大会に間に合うように,問題点を洗い出し,変更を提案する2つのタスクフォース([i] )が任命されています。逆算すると,今年6月上旬までに,会員の皆様に諮るための提案をまとめる必要があります。どうぞご期待ください!

憲章を研究している間,私たちは,憲章に透明性と説明責任の概念を慎重に植え付けた先人たちの知恵を常に思い起こします。委員会活動の再活性化,執行役員会の評議員会への報告,評議員会の会員への活動報告などを行う前に,特に再検証を待つことは不要でしょう。記録を調べてみると,これまでの会長が2017年から毎年「会長ノート」を,2019年から「会長からの手紙」を多かれ少なかれ隔月で,そして2021年から多かれ少なかれ四半期で,しかしより多くの言語で,公表するようになったことがわかりました。私はこの伝統を引き継ぎ,次のように強化するつもりです:

1月に発表した最初の手紙は,前会長のTim Johnsonティム・ジョンソンと共同で書いたものでした。今回は,財務責任者のYulia Baskakova,事務局責任者のKseniya Kizilova,そしてサブサハラ・アフリカ支部臨時会長のAngela Ambithoの3人の仲間に執筆をお願いしています。それぞれのスタイルと異なった焦点で書いてくれているので,ここでは少し引用することにし,読者の皆様には全文を読んでいただくことにします:

  • Yulia[ii] :財務責任者として,私は協会の資金を管理し,関連する手続きを監督する責任があります…昨年,私たちは協会の会費体系を刷新し,中位低位GDP国には手頃な会員料金を提供することによって,より公平にしました…もう一つの最優先事項は,専門家協会にふさわしい透明な財務手続きと組織構造を設定することです…」。私たちの課題は,WAPORの指導者がどこにいても,良い組織統治の原則に従って財務および組織の問題を処理できる強固な制度基盤を構築することです。次のステップとして,資金調達タスクフォースの組織化,WAPORの友人たちの幅広いネットワーク作り,特別基金の創始などを予定しています。長期的には,ベストプラクティスに則った明確で透明性の高い制度ガイドラインを設定することで,WAPORの将来に向けてより強固な基盤を構築していくことになるでしょう。
  • Kseniya[iii] :WAPOR事務局は,協会活動の日常的な管理,会員とのコミュニケーション,問い合わせのサポートなどを担当しています…ご質問,問題,ご提案がございましたら,waporoffice@gmail.com までお気軽にご連絡ください。また,WAPORのソーシャルメディアをフォローしたり,定期的に発行する電子ニュースレターを購読してください。WAPOR会員に伝えたいメッセージがある場合は,WAPOR@listserv.unl.edu までお送りください。また,毎月開催しているウェビナーでは,この分野の優れた専門家から学ぶ絶好の機会を提供しています。また,9月19日~22日にオーストリア・ザルツブルグで開催されるWAPOR年次会議へのご参加をお待ちしております。論文募集は4月23日まで行っています…
  • Angela[iv] : …世界はかつてないスピードで変化しており,性別,人種,国籍,政府,経済システム,知性など,長年にわたって確立されてきた社会的構築物がかつてないほど問い直されるようになっています… それらはWAPORが,政策や社会の変化に対応した信頼性が高く関連が深いデータの提供を通じて、意思決定の指針としてより重要な役割を果たす機会を提供するものでもあります。私自身は,世界的な協会が地域支部とより緊密に連携し,会員の間に家族的な一体感を生み出す方法を模索することに興奮しています。皆さんには私たちの支部に入会して,刺激的な旅の一部となるようお願いします… より強く,よりつながりのあるグローバルな世論研究者のファミリーを構築し,変化の受動的な観察者ではなく,変化に積極的に貢献することを目指して…

今年の残りの期間も,すべての評議会メンバーや支部長に同じような分かち合いをするよう呼びかけたいと考えています。この目標を達成するために,私の四半期ごとの更新の間に,より多くの手紙を発行し,事務局長がまとめた月例報告書の抄録を,さまざまな形で会員に送付する予定です。今回は初めての四半期報告ということで,報告書と会議記録から以下の情報を抜粋させていただきます:

  • WAPORは2023年,241名の正会員でスタートしました。3月31日現在,WAPORの正会員数は346名です。各支部の会員数は以下の通りです:ラテンアメリカ:41(うち6名は支部のみのメンバー),アジア太平洋:69(うち28名は支部のみ),WANA:13(うち1名は支部のみ),サブサハラ・アフリカ:3(すべて双方のメンバー)。
  • 2023年1月3日,「二人のWAPOR会長からの手紙(2023年1月)」を発行しました。スペイン語,中国語,フランス語,アラビア語に翻訳されました。
  • 1月と2月に,WAPORの発展に関する新しいアイデアを募集するために,現会員および過去の会員に多数の一斉メールが送信されました。貴重なご意見が収集され,それらは100日間の協議・確認期間を経て,校訂される予定です。
  • 昨年12月16日に開始した最新の会員アンケートは,2月1日に終了しました。会員委員会では,情報を集約し,さらに分析を進めています。
  • 今日までに,49名の各国代表の任命または再任の案内が送られましたが,その中には,新たに任命された3名,1期務めた20名,2期以上務めた26名の代表が含まれています。また,全ての歴代の各国代表者には感謝状が発行されています。
  • 今年に入ってからの3ヶ月間で,まず初回をWAPOR SSAが,その後WAPOR 本体が2回,計3回のウェビナーを開催しています:
  • 2023年2月23日 – ナイジェリア2023年選挙:民主主義の決定的瞬間か,現状維持か?講演者Angela Ambitho, Reuben Abati, Pamella Sittoni, Peter Mac Manu, Eniola Bello, Robert Chung, Sonnie Ekwowusi, Franklin Ngwu, 司会:Paul Nnanwobu
  • 2023年2月24日 – ビッグデータ – Big Deal なのか Bigger Deal Breakerなのか?:誇大広告を脱し最新のデータソースの品質と難問を明らかにするために:講演者:Trent Buskirk,司会:Gary Langer
  • 2023年3月17日 – コンビニエンス・サンプル調査における信頼性と妥当性; 講演者:Jon Krosnick,司会:Gary Langer
  • この手紙を書いている時点では,「世論調査の実施と公表の自由に関する2022年世界最新情報」が最終確認中で,6大陸の157カ国をカバーしています。
  • 最後に,会員募集や維持管理,会議の開催,ウェブサイトのホスティングなど,様々な管理・財務業務について,WAPOR事務局がどのように地域支部サポートできるかという問題が,多くの会議で議論されています。すべての地域支部に順次相談し,今年7月から新しい取り決めでの運用が行われる予定です。

 

この長い手紙で読者をあまり退屈させていなければいいのですが,
もしそうならお詫びします。壁を破るにはそれなりの努力が必要です。
どうすればよりいいのか,是非教えてください。

 

謹言

Robert Chung

WAPOR会長

[i] 副会長が率いる一つのタスクフォースは,各国代表者制度,地域支部,リエゾン活動を検討し,財務責任者が率いるもう一つのタスクフォースは,会務運営・財務手続きを検討します。執行役員会は,2つのタスクフォースから提案されたすべての変更を検討・承認し,また,これら2つの領域以外のすべての修正案を検討・決定します。すべての修正案は,会員による投票に付される前に,承認のために評議員会に提出されます。

[ii] Yulia Baskakovaユリア・バスカコワ

私は財務責任者として,協会の資金を管理し,関連する手続きを監督する責任を負っています。WAPORの財政は,会費,機関誌IJPORからの収入,スポンサーシップの3つの柱によってほぼ均等に支えられています。最初の2つは,小規模な事務局,ウェブ活動,ジャーナル制作などの運営費に充てられます。3つ目のスポンサーシップは,ほぼ全面的に年1回開催されるカンファレンスの運営費に充てられ,できるだけ低料金で開催できるように努めています。

昨年,私たちは協会の会費体系を刷新し,中位低位GDP国には手頃な会費を提供することで,より公平性を高めました。この変更は,当初は収支均衡を目指し,将来的には会員数の増加による収入増を期待するものです。このような取り組みを通じて,WAPORの財務体質を強化する必要があります。会議のスポンサーシップや出展機会の増加による資金調達は,一つの手段です。また,米国では,WAPORの非営利団体である501(c)3税制上の地位を活用し,米国人による寄付を税額控除することも可能です。収益に関するご提案をお持ちの会員の皆様は,ぜひ私にご連絡ください。

もう一つの最優先事項は,専門家集団にふさわしい透明性の高い財務手続きと組織構造を確立することです。WAPORは長年にわたり,銀行業務,支出,保険,記録管理などの分野で明確に定義されたプロトコルがないまま機能してきました。これは,世界的な学協会として発展していく上で障害となるものです。現在,WAPORの事務局はオーストリアにあり,法的登録と銀行口座は米国にあり,評議員会のメンバーは多くの国に居住しています。私たちの課題は,WAPORの指導者がどこにいても,良い組織統治の原則に従って財務および組織上の問題を処理できる強固な制度基盤を構築することです。

昨年は,WAPOR憲章に規定された財務委員会を設立し,支出手順を作成し,税務上の地位を明確にしました。次のステップは,組織の保険加入と投資方針の策定です。このほかにも,公式住所の設定,財務口座へのアクセスルール,税務やその他のコンプライアンス関連書類の適切なファイリングと保管など,組織の隅々まで行き届くようにするためのさまざまな取り組みを行っています。

支部の支援についても見直しが行われています。これまでの支部への財政支援は,支部との緊密な連携や,WAPORの目標の推進や会員増強に役立つ具体的な活動案の支援を保証することなく,その場しのぎの対応に終始してきました。WAPORの全体的な予算という我々の現実的な制約下で支部の支援を評価することを含む,新しいシステムを開発中です。

次のステップとしては,資金調達タスクフォースの組織化,WAPORの友人たちの幅広いネットワークの構築,特別基金の創始などを予定しています。長期的には,ベストプラクティスに則った明確で透明性の高い機関指針を設定することで,WAPORの将来に向けてより強固な基盤を構築していきます。

[iii] Kseniya Kizilova:クセニヤ・キジロワ

WAPOR事務局からのご挨拶です!WAPOR事務局は,WAPORの日々の活動を管理し,会員の皆様とのコミュニケーションやお問い合わせに対応する役割を担っています。前任のRanae Reisさんが築き上げたインスピレーションに満ちた高水準の職務を引き継いでまだ日が浅いため,WAPOR事務局がWAPORコミュニティに対する業務とサービスをさらに改善できるよう,既存のあらゆるWAPORのコミュニケーションチャンネルをより有効に活用するようお勧めします。ご質問,問題,ご提案がありましたら,いつでもお気軽にメール(waporoffice@gmail.com)でご連絡ください。また,WAPORのソーシャルメディアやニュースレターの定期購読もご利用ください。WAPOR会員に伝えたいメッセージがある場合は,WAPOR@listserv.unl.edu までお送りください。また,毎月開催しているウェビナーでは,この分野の優れた専門家から学ぶ絶好の機会を提供しています。また,9月19日~22日にオーストリア・ザルツブルグで開催されるWAPOR年次会議へのご参加をお待ちしております。論文募集は4月23日まで行っております,会場でお会いできることを楽しみにしております!

[iv] Angela Ambithoアンジェラ・アンビトー

昨今,世界はかつてないスピードで変化し,性別,人種,国籍,政府,経済システム,知性など,長年にわたって確立されてきた社会的構築物がかつてないほど問い直されるようになっています。その結果,とりわけ政治的過激主義,人種差別,男女差別などが増加しています。現在の世界的な出来事を概観すると,WAPORが政策や社会の変革に役立つ信頼性が高く関連が深いデータの提供を通じて,意思決定の指針としてより大きな役割を果たす好機であることがわかります。

個人的には,グローバルアソシエイションが地域支部とより緊密に連携し,メンバーの間に家族的な一体感を生み出す方法を模索することに興奮しています。そのひとつが,より多くのウェビナーやカンファレンスを合同で開催し,異なる地域の支部からメンバーが集まり,研究や洞察を共有することです。このようなイベントは,知識交換の貴重な機会を提供するだけでなく,メンバー間の共同体感覚やつながりを育むことになるでしょう。

また,ある地域の経験豊富な会員が,別の地域の新入会員を指導・サポートするメンタリング・プログラムを設けるのも一案です。これは,国境を越えた関係を構築し,会員が協会内でよりつながり,サポートされていると感じるのに役立つ素晴らしい方法です。さらに,異なる地域の会員が共通の研究テーマや質問に取り組む共同研究プロジェクトを立ち上げることも可能です。これは,協働の貴重な機会を生み出すだけでなく,会員が他地域の研究実践や視点についてより深く理解するのに役立つでしょう。

このテクノロジーの時代に,私たちは,どうすればもっと早く,簡単に,頻繁に,メンバーとの距離を縮めることができるかを自問しなければなりません。その解決策のひとつが,ユーザーフレンドリーでインタラクティブなオンラインプラットフォームを構築し,会員同士がつながり,研究を共有し,プロジェクトで協力できるようにすることです。このプラットフォームには,講習資料,リサーチツール,各地域のベストプラクティスなどのリソースも含まれ,会員が世論調査研究の最新動向を把握できるようにすることも可能です。

WAPOR SSAとして,私たちはこれらの目標を達成するための革新的なアイデアを歓迎します。2月には,ナイジェリア,ケニア,ガーナの著名なメディア編集者,選挙専門家,学識経験者と共同でナイジェリア選挙に関するウェビナーを開催し,この方向で前進を始めています。また,私たちは,この地域が持つ明るい未来を常に念頭に置きながら,今後の活動の指針となる戦略計画を微調整している最中です。2050年には,世界の総人口の3分の1がサハラ以南のアフリカに集中し,最も若い人口を抱える地域となることは,あまり知られていないかもしれません。さらに,消費支出の40%,モバイル契約数の40%,インターネット普及率の25%近くを占めるという予測もあり,極めて重要かつ魅力的な地域であることがわかります。

私たちはエキサイティングな未来に向けて準備を進めていますが,私たちの支部に入会し,エキサイティングな旅に参加されることをお勧めします。私たちは一緒に,より強く,よりつながったグローバルな世論研究者のファミリーを構築し,変化の受動的な観察者ではなく,変化の積極的な貢献者となることを目指しましょう。